歯磨き、ブラッシングはホームケアのゴールドスタンダードです！

歯磨きはプラークコントロールの最も効果的な手段（Hale. 2003）であることが研究でも明らかにされています。

デンタルスプレーやデンタルシートなどもありますが、残念ながら、これら単独では十分にプラークコントロールはできません。

必ず、歯磨きと併用する必要があります。

むしろ、併用することでより高い効果が得られます！

わんちゃん、ねこちゃんの歯磨きの回数は、1日1-2回が理想です。

ある研究では、1日で十分だと報告されているのですが、わんちゃんねこちゃんの協力度や飼い主さんが一度の歯磨きに費やせる時間を考えると、2回することで磨き残しが軽減されるという見解もあります。

歯磨きを約1か月中断すると、歯肉炎のレベルが治療を受けていない場合と同じレベルに戻ってしまうという報告や、一日置きの歯磨きは歯肉の健康を維持できなかったという報告があります。

なので、とにかく毎日しっかり続けることが大切です。

歯ブラシは、わんちゃんねこちゃんのサイズに合わせたものを選択します。

ガーゼは, 歯肉縁下にアプローチできないので、なるべく歯ブラシを使うことをお勧めしますが、

ガーゼの方がわんちゃんねこちゃんに受け入れられやすいこともあるので、その場合は、ガーゼで口を触られることになれてもらってから、歯ブラシに少しずつ移行していくと良いと思います。

歯磨剤は、それ自体の成分を期待するというよりは、美味しい味や臭いの歯磨剤を使うことでより協力を得やすくなることもあるため、有用です。

とにかく、一日一回でも歯磨きをすること、習慣にすることが一番大切です。